およそ5年半に及んだ「平成の大修理」を終えた世界文化遺産・国宝姫路城で、本日(3/26)午前10時から「完成記念式典」が開かれましたた。三ノ丸広場での式典には、文化庁の青柳正規長官や井戸敏三・兵庫県知事ら関係者ら約千人が出席したそうです。 しかし、城内や周辺に詰めかけた6万人の市民や観光客は、こちらの方にはあまり興味はなく、航空自衛隊のブルーインパルスによる祝賀飛行がお目当てでした。わたしは1時間前に外堀石垣の上に撮影ポイントを確保。みるみる回りに人が増えてきて、まるでお祭りの混雑。車は流れず人も動けない。「B1グランプリ」が開催されたときを彷彿とする人出でした。 前日のテストフライトとは打って変わり、雲一つ無い一面の青空の中、白鷺に例えられる白亜の姿を取り戻した大天守が美しく輝くその上を、ブルーインパルスのチーム一丸息のあった、鮮やかなアクロバット飛行が繰り広げられ、観衆の絶賛を浴びていました。 平成の大修理は、「昭和の大修理」から半世紀を経た大天守の化粧直しを目的に、 2009年に着工。大天守を鉄骨の素屋根(工事用建屋)で覆い、約7万5千枚の瓦をふき直し、壁や屋根の漆喰も塗り替えました。地震に備えて構造も補強し、約 24億円をかけて今年3月5日に完了しました。 明日、27日午前8時からは、5年ぶりに大天守内部が一般公開されます。当面は大天守への登閣を1日1万5千人に制限し整理券を配ります。ゆっくりと観光を楽しむなら、少し待ってからの方がよさそうですね。 |