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2014年07月09日(水) 
第十三話「SNS連携地域型共同購入クーポンシステム」

10分間のブレストがあっと言う間に制限時間を迎えた。ブレストに時間をゆっくり取るとせっかくのアイデアが煮詰まってしまうので短いくらいが丁度いい。「まだ途中やねん!」と泣き言を訴えるグループをなだめて、モデレーターの古家は各チームのファシリテータに5分でグループ毎のアイデアをスケッチブックにまとめるように指示した。それぞれのグループに配置されている大学生が、ポストイットに書き留められた各自のアイデアを並べ替えて、ひとつのストーリーにまとめていく。みんな手慣れておらず時間も5分しかないのでかなりいいかげん。しかし「いいかげんはよいかげん」で、ツッコミどころ満載..ということは伸びしろが大きい発表資料ができあがる。

グループ毎に、箇条書きなり、フローチャートなり、ポンチ絵なり、それなりのプレゼン資料がスケッチブックに描けたら、ここからはファシリテーターの出番。20分かけて「チーム内ブラッシュアップ」を行う。まずは、グループでそれぞれのブレインストーミングの結果を2分間で発表する。その後、チーム内の全員でさらにアイデアを検討し、1つのアイデアにまとめるのだ。いかにきちんと問題点を全員で共有し、それぞれのアイデアが活きるデザインをイメージしながら、全員が納得して腑に落ちるアイデアにできるか。まさにファシリテーターの技量が試させるステップである。

アイデアがまとまったら、5分間で発表準備を行う。アイデアソンでは一般的に発表の形式はこだわっていないが、せっかく模造紙と8色マジックが用意してあるので、全員でカラフルなプレゼンシートを作成した。発表時間は 1チームあたり3分。しっかり要点が伝えられるように発表者のプレッシャーは小さくない。ファシリテーターが発表するより、参加者のひとりであるアイデアの中核を提案した人が担当したチームが多く、いかに積極的に関われたかがこれでわかる。発表に先立って、自分たち以外のチームのアイデアに投票して最優秀を決めると告知しておいたので、より一層力が入ったはずだ。

4チームがみんな素晴らしいプレゼンを行った。ファシリテーターもちょっとライバル意識を持ってきたように見えた。赤(3点)、黄色(2点)、青(1点)の付箋を、それぞれ各自ポイントをあげたいアイデアのプレゼンシートに貼り付けていく形式で投票を行った。すべての付箋をひとつのアイデアに投票するのもありだが、自分たちのアイデアには貼れないのがルールだ。全員一斉に投票した結果、ダントツで田中隆祐がファシリテートし、中村優希がプレゼンしたチームの「SNS連携地域型共同購入クーポンシステム」が最優秀に選ばれた。

彼らのプレゼンのポイントは、現行のホットペッパーモデル、ランパスモデル、ポンパレモデルとはまったく異なるローカルである強みの「信頼」を活かした企画になっていた。
・店舗の課題を詳細にヒアリングして、解決策としてクーポンを活用する
・店舗側が利益を確保できるように、値引率、利用料を抑える
・掲載店舗は、SNSユーザーの紹介等に限定し、優良店に絞り込む
・(開設当初は)顧客層を絞り込み、よりすぐりの優良店のみを掲載して信頼を構築する
・店舗、利用者、紹介者、運営者の全てに貢献できるシステムをデザインする
・店舗側の販売リスク、事務的負担が極力小さな仕組みとする
・クーポン情報は、紙媒体ではなくすべてオープンにWEBやスマホアプリで提供する
・クーポンサイトの主要な情報は、自由にさまざまな活用や展開可能なオープンデータ化する
・PRはもちろん、利用者同士のつながりを促進するために、地域SNSやソーシャルメディアを活用する

アイデアソンの会場は、数分の間にコミュニケーション空間へと舞台転換した。テーブルの上には美味しそうな手料理や手作りのお菓子が並び、立食形式の交流が始まったが、いつものオフ会とは少し様相が違っていた。

つづく

この物語は、すべてフィクションです。同姓同名の登場人物がいても、本人に問い合わせはしないでください(笑)

閲覧数1,214 カテゴリ日記 投稿日時2014/07/09 04:04
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和崎宏さん
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